スポンサーサイト

-- -- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遠かった近所の話

2012 03 31
近所のある銭湯に行った。買い物や出掛けの帰り道で大抵見かける場所にあったのだが、これまで一度も行ったことはなかった。
いつでも行けるような場所というの必要がなければ行かないものだ。それがなぜ行くことになったのか。なぜその必要が出てきたのか。
それはこの3月の自分の体調にある。

3月の半ば、風邪を引いた。
体温計が久々に自分の高熱を明らかにしてくれたことに多少の感謝をしつつ、会社を早退した。
風邪で熱が出た時は、決まって部屋を暖かくして厚着をして体を温めてひたすらに寝る。それでどっと汗をかけば治る。それが自分の得た経験則だ。
今回も同じようにやった。どっと汗をかいた感はあまりなかったのだが、熱はすぐに下がってひとまず安心していつものように会社に行った。

異変はしばらくして起こった。
熱が下がった後も喉に引っかかるような感じがして、咳が出ていたのだが、小康状態ならよくあることだろうとマスクをしていつものように過ごしていた。
だが、それが落ち着かないどころか悪化していくのだ。声が枯れてきて音の出ない吹奏楽器のようなことになった。
たまたまそういう時に限ってメールで済まない、話せないとかなり微妙な用事が控えていた。高熱で倒れていてはそもそも参加もままならなかったのだが、声が出ないのはつらい。
結局、声が思うように出ないのは4、5日続き、咳は2週間続いた。

長く続く咳に嫌気が差し、早く直したいと思って健康なふりをするための運動をしようと思った。
ここ数ヶ月の仕事の増量と寒さでついサボっていたランニングや水泳をするなら今しかない。そうして次の土日に外出したのだが、ここでも異変が起こる。
熱を下げようとした時にも感じた、あまり汗をかかない状態がまだ続いていた。
基礎代謝能力の危機か。何にしろ、汗をかくことを体に思い出させないと、この体調も直らないわ後の健康も損なうわで良いことがない。

そして辿り着いたアイデアは「サウナ」だった。
熱いお湯に浸かって、サウナに入って汗腺を爆発させれば嫌でも思い出すはずだ。
思い付くなり、Googleマップを検索する。会社の帰り道にはなく、近所の銭湯がヒットした。
家から1km圏内の温泉だというのに、PCからインターネット経由の長旅をして、営業時間や正確な場所、サウナの有無を確認する。今まで興味がなかったものなど、そんなものだ。自分の視野が狭かったとかではない、はず。

こうして近所の銭湯を、初めて利用することになった。

周辺でランニングをした後で、23時過ぎに銭湯に入る。
ネットで調べたとおり、普通のお湯と温泉の黒湯とサウナがある。そしてこれも調べたとおりだが、熱い。水温計が46,7°Cを指している。お湯を手足で掻くと痛みを感じる程の熱さだ。
お目当てのサウナも相当なものである。いや温泉よりひどいかもしれない。まず足を付けられないほど床が熱い。水を撒いてから再度入室を試みるも、すぐに立っていられなくなる(座ったらもっと酷い目に遭うが)。「焼け石に水」の諺を深く噛み締める。

これでは汗をかくどころではない。途方に暮れて中庭で表面が熱くなった体を冷ます。
中庭は銭湯に設けられた、外気と繋がった場所だ。春っぽい風を感じながらサウナを攻略する作戦を考える。
ガラス越しに、数人サウナに入っていく様子を見た。彼らはやはり洗面器に汲んでおいた水を撒いている。しかしその後、どうするのか。1分もすればその床も台座も熱を取り戻すはず。
その疑問はすぐに解消された。彼らは椅子を台座の上に置き、その上に座ったのだ。
水の入った洗面器を足元に置き、かかとだけを台座の端につけ、プラスチックの椅子の上に座る。3人ほどしか入れないサウナで、みな同じポーズで座っている。そのややシュールな光景に唖然としつつも、これが常連の技か、と膝を打ったのだった。

同じポーズで座り、汗をかいて出た。でもやはりちょっと熱すぎた。
結果として本調子までは今なお戻っていないのだが、また挑戦したいと思う。
体調が戻ったらまた必要がなくなってしまうかもしれないが、このアクシデントと出会いをひとときの楽しみとして味わうのも悪くない。

スポンサーサイト
 | HOME | 
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-xxxxxx-x"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。